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舞妓はその日その場で初めてあったお客の名前や顔を覚え、二度と忘れぬよう努めているそうです。次に会った時に覚えていてくれたら客側からすれば少しばかり嬉しい気持ちになりますよね。特に五花街の祇園甲部の舞妓さんの話ですが、客に名前を聞くことをしないそうです。自分の名刺はお客に渡しますが、客からの名刺は受け取らないのだそうです。であればどの様にして客の名前を覚えるのか。それは客同士の会話を聞いて誰が誰をどう呼び合っているのかを聞き取って覚えるのです。わざわざそんなことをしなくても、と思ってしまいますがそれが舞妓の祇園甲部のプロ意識なのでしょう。そして、日頃の忙しさを忘れて客が遊ぶ場なので、あえて日常の俗世間の話題を聞かないのが暗黙のルール的になっているそうです。これぞ接待の最高峰と言われる所以なのでしょう。何のためにお茶屋で舞妓を呼んでいるのか、いつもの生活を一旦忘れてリフレッシュするためが主な理由です。それを真に受け止め誠心誠意で舞妓は対応してくれるのです。

京都舞妓 祇園ぎおん畑中で楽しむ

舞妓の扇子は取り替える

舞妓はお客がいる座敷にあがる際、襖を開けて扇子を前に置き、「おお~きにぃ~」という挨拶からはじめるそうです。その扇子は舞妓の大事な仕事道具の一つ。勿論大切に取り扱っているそうです。しかし、舞妓の世界には日本国内含め、世界の著名人なども足を運んで接待を受けることが多々あるのだそうです。そんな時に、基本的に自分からお願いするという事はないそうですが、その著名人に舞妓さんがサインをして貰ったりする事があるそうです。舞妓さんと言えど、一人の人間です。仮に小さい頃からファンだった有名人に何かの縁があって舞妓となった今出会うことが出来たなんて話であれば、扇子にサインぐらいして貰えばと第三者である私は思ってしまうのですが、そこはやはりプロ。扇子も安いものではなく高級品ですし、その高級品にサインが入っているものを次のお客の前で堂々と使う事はそのお客に対して失礼に当たるという事で、サインが入ってしまえばもう使わず取り替えるのだそうです。全ての舞妓さんがそうではないようですが。